お話を更新するのは何か月ぶりになるのか・・・
またしばらくの間おつきあいして下さると嬉しいです
今回のは、最初っからRシーンなので
いつものごとく・・・
年齢に満たない方、嫌悪感を感じる方の閲覧はお控えくださるよう
お願いいたします m(_ _)m
では以降を楽しめる方はこのままどうぞ~
そこはオレと先輩の2人しかいない放課後の音楽室。その床の上でオレは獣のように這わされ、逃れようにも右手首にキツく食い込んだネクタイが、頭上にあるピアノの脚に結いつけられて自由を奪っている。機会を見ては左手を伸ばして解こうとしても、拘束は緩まることも外れることもなかった。
「ぃや……だ、も……放して。先輩」
そんなお願いももう何度目になるんだろう。息も絶え絶えにお願いをしても答えが返ってくることはなく聞き入れてももらえない。それどころか思うように抵抗できないのをいいことに、彼の手はオレの身体の隅々まで余すことなく暴いていく。衣服が取り払われて無防備に露出した双丘のその奥が晒され、誰にも侵入を許したことのない場所を指と舌を使ってじっくり時間をかけて拡げられた。身体の奥から得体の知れない疼きが止めどなく生まれて、それが体内にじわじわと蓄積し溜まってくる。指の腹で内側を擦られる度にその入り口はヒクヒクとして、根元まで穿たれれば悦楽をねだるように吸いつき柔らかく蕩かされていた。こんなのは当然嫌悪すべきものなのに身体はまるで悦んでるみたいで、変化していく不安に震えが走る。
「コレだけ反応しといて、どこがイヤだってんだ?」
「うっ……く、ぅ」
薄ら笑いを忍ばせた先輩の言葉に唇をかんで耐える。
そんなオレを一瞥すると、それまで執拗に指で嬲り続けていた中心に己の熱い滾りを合わせた。一息に深くまで刺し貫かれ、腰を押しつけられると圧迫感が増す。入り口は柔らかく解されていても奥の方はまだ狭くて、内壁が強引に押し広げられる苦しさに息が詰まった。先輩の下で必死にもがいても、思ったほどの力が身体に入らなくて意味を成さない。
「ひぁっ……あ、……こんなっ……、ちがっ」
「違う? ……違うって何だよ? こうされたかったんじゃないのか?」
「そんなっ……こと、ないっ」
乱暴に身体を前後に揺さぶられ、オレは息を呑んで漏れてしまいそうな声を押し殺した。彼の凶器を深々と咥えこまされた後孔は動くたびに濡れた音をさせ、敏感になった粘膜を絡みとって絶え間なくオレを責め立てて苦しめている。
逃れようとずり上がった身体を引き戻されて、再び接合が深まる。貫かれたまま中を掻き回すように動かされると、そこから電気がびりびりと走って意識が飛びそうになった。
「いつも物欲しげに見てるじゃないか、気づいてないとでも思ってたのか?」
耳元で低く囁かれて、ぞくんっと背中を這うような感覚が走り抜けていく。身体を反らしてやり過ごそうとするオレに、先輩が背後で笑った気がした。
「ホラ、お前のココは『もっと』って俺を締めけてるぞ」
「んぁっ、……そんな、望んでなんかっ、なっ……」
かぶりを振って否定してもそれを身体が裏切る。腰を揺らされゆっくり抜き差しをされると、その形までがわかるくらいに内側にいる先輩を締めつけて、食らいついて放そうとしないのを自覚させられる。これが自分の身体だなんて信じられなかった。
「本当に初めてなのかも、……怪しいもんだ」
「んっ……、あ……あっ」
腰を打ち付けられて肌が鳴る。意地悪な言葉に反論するつもりにもなれなかった。
先輩の手が脚の狭間を滑り、オレのを包み込む。やんわりと擦り上げられ、欲望で形を変えたそれは先端から溢れ出た透明な蜜でしとどに濡れて、彼の手の中でビクビクと跳ねるような動きをみせていた。自分の意思に反しているとはいえ、これだけあさましく快楽を強請る身体を晒していては、言い繕うことなどできやしない。
「あっ……はっ、ぁ……だ、だめだ……って」
前と後ろの両方から与えられる刺激が強すぎて、全てを支配されそうで怖くなる。抗おうとしても先輩の行為は容赦がなくて、未体験のそれらに翻弄されていつしか自ら腰を揺らしていた。
「お願っ……ぃ、だから、……も、ぉ」
彼の魔手から逃れようと、オレは懸命に自由にならない腕を引っ張った。キリキリと手首の締めつけが強まり痛みが増す。それでも脱出さえできるなら彼の手で惨めな醜態をさらすよりいくらかマシに思えた。
そんなオレの努力も虚しく、限界がすぐそこにまで近づいてくる。大きな波が身体中を駆け巡り、蕩けそうなほどに甘くて鈍い感覚が腰の奥に集中して弓なりに背中が反る。
「んっ……ん、あぁっ……」
どくんっと全身が脈打って両手足が強張った。いくら拒否したくても引き返すことができない衝動がやってくるのを感じて、声を上げまいと懸命に歯を食いしばる。身体の奥から押し寄せてきた極度の快楽が大きなうねりとなって、頭を甘く痺れさせ目の前が真っ白に飛んだ。その瞬間に脚の間でいきり立ち硬度を増した欲望の蜜口から、白く濁った液を迸らせ自身の下腹と先輩の手を濡らす。それより少し遅れてオレの中に先輩が深く身体を埋め、熱いものが注ぎ込まれたのを感じた。小さく呻くと両腕でオレの腰をしっかりと抱え込む。ぱたぱたと雫が滴り落ちてきて背中を濡らした。
ようやくの解放とともに訪れたのは、早鐘のように打つ心臓の音と乱れた呼吸。気怠い身体を支えきれず床に崩れ落ちる。朦朧とした意識の中で振り返ると滲んだ視界にぼんやりと先輩の姿が映っていた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
3階の音楽室。その教室からは放課後になると毎日のようにピアノの音が聞こえていた。
情報通なクラスメイトによると、ある生徒が特別に許可を得て使用しているのだそうだ。なんでもその人はコンクールに出場すれば確実に優勝しちゃうくらいの実力があって、ピアニストとしてのデビューも期待されているとか……。だけどどうしてロクに練習も出来ないこんな全寮制の学校にいるのかは全くの不明だという。
当然そんな話を聞いては気にならないはずもなく。オレの足はピアノの音色に誘われて音楽室へと向かっていた。
扉の前まで来るとさすがに緊張してしまう。学園から使用許可をもらってるなんて、考えてみればすごい特別待遇だ。
一体どんな生徒なんだろう……?
興味津々で少しだけ隙間を開けると、心地よい旋律がオレの耳に入ってきた。
クラッシックなんて趣味じゃないから正直よくわからない。そんなオレでさえこのまま聞いていたい気持ちに駆られて、思わずその場に立ち尽くしてしまう。
「誰か、そこにいるのか?」
ピタリと音が鳴りやんで、足音が近づいてくる。逃げるかどうか咄嗟に悩んだものの、足は全く動かなかった。
扉が勢い良く開いて、目の前にその人物が現れる。
ピアノを弾いてるなんて言うから小柄な体型の可愛らしい少年を想像していたオレは、その期待を裏切られて口をあんぐりと開けたまま彼を見上げた。
ネクタイの色からすると2年生。身長はオレよりも10㎝くらい高いだろうか。黒髪と切れ長の目尻。愛想がイイとは言えなさそうな雰囲気を漂わせ、オレのことを訝しげに見下ろしている。
「なんだ? 1年か……」
何の用だと言わんばかりの迷惑そうな口調に、オレは予め用意していたセリフで答えた。
「す、すみません。忘れ物……しちゃって」
「……」
「あの、取りに入っても?」
不審そうな彼の態度にも負けずオレは中の様子を窺いながら尋ねた。どうやら音楽室には彼1人しかいないようだ。彼の身体を押しのけて、オレは無理矢理に中へと入る。そして自分が使っている机までやってくると身体を屈ませてその中を覗き込んだ。
「良かった、見つかった」
それは授業中に配られたプリント用紙だった。それをわざわざ彼に確認させて、オレは喜ぶ素振りを見せつける。そう、ここへ来たのはすべて計画した上でのことだった。用もなく音楽室を訪問するほどの勇気はなく、かといって明らかな嘘をつける図太い神経もない。苦肉の策として考えたのが、本当に忘れ物をしてそれを取りに来ることだった。
「見つかったのなら早く出て行ってくれないか?」
「……」
眉一つ動かさず素っ気ない言葉が返ってきて、オレは肩を落とすととぼとぼと扉に向かった。彼の早く出て行って欲しそうな様子を見ていると、せっかくきっかけを作ったというのに、このまま大人しくなんて帰ってやりたくなくてピタリと彼の前で足を止めた。
「あ、の……さっき先輩が弾いてた曲。最後まで聴かせて欲しいんですけど」
「はぁ? お前、何いきなり言ってんだ?」
「どうしてもっ! だって途中だったしこのままじゃオレ、気になって」
「そんなの今どきネットとかでゴロゴロ転がってんだろ?」
「オレ、曲名とか知らないし! それに先輩のっ、先輩のが聴きたいんですっ」
絶対に引き下がるものかと彼を見上げて食い下がる。オレの剣幕に圧倒されたのか、彼は沈黙するとしばらく困った顔をしてオレを見下ろしていた。
「お願いします」
目の前で拝み倒すと頭上高くから諦めたようなため息が聞こえ、彼の返事を待たず押し切る形で極上の笑顔で見上げた。
「……ありがとうございます。先輩」
「ったく、図々しいヤツ」
彼は気に入らなそうに一言だけ漏らすと教室の奥へと向かう。その後ろを追いかけると、オレは彼の姿がよく見える特等席を陣取った。
ピアノの前に座った先輩は、深く深呼吸をすると指を鍵盤に乗せた。
軽やかに、まるで舞っているかのような指の動きにオレの目は釘付けになって、そこから奏でられるピアノの美しい音色に耳だけでなく心までもが魅了されてしまう。
心地よい旋律に包まれて、オレは目を閉じる。
ただ聴いているだけなのに、どうしてなんだろう……?
授業で教師が弾くピアノとは全然音が違う。もっと、この時間を堪能していたい。彼が奏でる音楽をずっとずっと聴いていたいなんて願ってしまう。
「おい、……んだよ人がせっかく演奏してやったのに寝てんのか?」
「え、あ……」
いつの間にか演奏は終わっていて、気づけば身体を揺らされていた。すぐには焦点の合わない目を彼に向けると、ぼんやりとしたその姿が徐々にはっきりしてくる。
「あ、……オレ。どうなってた?」
「……なんだ? イッてたのかよ、……エロいヤツ」
「いってたって何? オレ、途中からすごい気持ち良くて。ってか、いつの間に終わっちゃったんですか?」
「……」
「こんなの初めてで……よくわかんないけど。オレ、先輩のピアノ……好きだ」
「は、あ? 今度は告白か?」
彼の言葉に、自分が何を口走ったのか改めさせられて急激に恥ずかしくなった。いくら惚けていたとはいえ、何をいきなり告白めいたこと言っちゃってるんだろう。だけどオレは感じたことをそのまま正直に言っただけだし、好きなのは彼の弾くピアノなんだし。別に変なこと言ったわけじゃない……よね。
そんな言い訳がましいことを自分に言い聞かせてみたけど、顔が熱くなるのを感じてガタガタと席を立った。
「ねぇ、また来てもいい? 良いよね、オレ邪魔は絶対しないって約束するし。ただ聴かせてもらえるだけでいいから」
言いたいことだけ言うとオレは机の間をすり抜けて先輩から逃げるように離れる。彼の返事も待たず音楽室を飛び出すと、オレは一度だけ振り返って、そして弾むような気持ちで階段を駆け下りた。
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